従来のiPadより大きくメジャーチェンジを行った今回のiPad Proシリーズということで、今までのiPadを利用している方は非常に気になっている人も多いと思います。
実際にiPad Pro11インチを購入しレビューとしばらく使ってみた感想をまとめてみました。
iPad Pro11のレビュー
取り出した本体を見た瞬間思ったのが「一枚の板」。触っても感じます「まるで画面をそのまま持っている」という感覚です。やはり明らかに従来のiPadシリーズとは違います。
スペースグレイといっても今までのiPadのスペースグレイ色とは異なる黒に近い色です。
私が購入したiPad Proのスペックは256GBのスペースグレイでセルラーモデルです。
付属品はUSBタイプCの充電器と電源アダプタ。そしてセルラーモデルにはSIMピンが同梱されています。
これから以前のモデルのiPad ProやiPadなどと比較を行ってみたいと思います。
ガラス板のように薄いスクエア型
左側がiPad Air2、右側が新型iPad Pro11
本体は9.7インチのiPadと比べても液晶画面は11インチと大きいはずなのに本体自体のサイズはそこまで大きく感じません。
左側がiPad Air2、右側が新型iPad Pro11
はやりベゼル部分が非常に薄くなったのが要因ですし、またこのベゼルが狭くなったことでよりスタイリッシュで画面への没頭感もより深まったように思えます。
左側がiPad Air2、右側が新型iPad Pro11
また今までのiPadは背面に向けて曲線を描くように丸みを帯びていましたが、今回のiPad Proはフラットになり昔のiPhone4や5を思い出させる形状です。iPhone4や5の形状やフラット感が好きだった方にはかなり魅力的な形です。
iPad Pro11は同じスペースグレイですが、年々とAppleのスペースグレイカラーは黒に近い発色になってきているのが分かります。私は近年のスペースグレイカラーの方が好みです。
「Surfaceを意識してるんじゃ・・・」と率直に感じます。というより間違いなくそうじゃないかなと。
今までのiPadよりもよりも一番薄く、さらにはiPhonexと比較しても今回のiPad Proの方が薄い結果になっています。
iPad Pro10.5インチとの画面比較
左側が「新型iPad Pro11」、右側が「iPad Pro10.5」
一世代前のiPad Pro10.5インチと比べると縦サイズは小さくなり横は多少ワイドになりました。新型は物理ボタンが廃止されたことにより縦方向のベゼルが広くなりより画面への没頭感が高くなりました。
左側が「新型iPad Pro11」、右側が「iPad Pro10.5」
またヤフーなどのニュースサイトのひと目で入る情報量は更に増えています。ビジネスで利用する方にもより使い勝手が良くなっているかなと感じます。

相変わらずAppleは薄さにはとことんこだわってますよね。もはやAppleユーザーは逆にこれ以上、薄くしなくていいと思ってるぐらいかもしれません笑
FaceIDに変更になり作業効率が向上
今回のiPad Proから廃止された「物理ボタンとTouchID」。
長らくiPadを使用し続けた「物理ボタンと指紋認証派」からは少し悲しいお知らせかもしれませんが、iPhoneXと同様で案外すぐに慣れてしまいます。

電源ボタンを押さずに画面をタッチするだけでスリープから解除し、FaceIDで即座に認証解除ができます。

ただし横向きの場合に左側の認証カメラを手で覆ってしまうと解除ができないのでそこだけ注意が必要です。
↑例えば私のように仕事用のディスクスペースの脇にiPad Proを置いておくと想定します。
その際にiPad Pro側に通知やメッセージを受信した場合、iPad Proに目線を向けます。するとその瞬間にFace IDで解除され内容をすぐに把握することができます。
ある程度離れていても(感覚的には50cmほど)認証により解除可能でiPhoneXよりも精度が良くなっています。

通知が来たときには手を伸ばさずに画面を見るだけで認証を解除しチェックができるのでデスクワークや仕事をする方には作業効率的は格段にアップすること間違いなしです。
またスマホと比べて画面が大きいのでメール通知、SNSなどいろんなツールでの先方とのやり取りが多い方にはかなり使い勝手が良いのではないかと思います。
Apple Pencil2はかなり利便性が向上
iPad Pro11とApple Pencil2
新しいApple Pencil2に対応することでiPadと比較するとこのように充電がスムーズになりましたね。
従来のApplePencilとiPad
今までのLightningを使った充電の方法だとしばらく使わないと充電をし忘れて慌ててキャップを外し充電していることが多かったのです。
Smart Keyboard Folioがよい
Smart Keyboard FolioはiPad本体の背面パネルで磁石によってくっつくようになっています。
またここの部分でカチッとキーボードとして認識されるまでは入力方法が画面側となっているのでスムーズにキーボードのデジタル入力とアナログ入力の切り替えができ非常にスマートです。
このSmart Keyboard Folioだけで本体全体のカバーとキーボードの役割を果たしてくれるので持ち運びもスマートですね。
USBタイプCに変更したはgood
上がiPad Air2、下が新型iPad Pro11
今回の大きなメリットとなったのは今までiPhoneや従来のiPadでしか流用ができないLightningからUSBタイプCへの変更。
これによってiPhoneをバッテリー充電ができたり、カメラなどの外部接続によるファイル表示や使い勝手がLightningよりも明らかに向上しているので、iPadの使い方の幅がさらに広がると感じています。
もちろんMacbookなどのパソコンと充電器を共有できるのも非常によいポイントですね。

iPadのみならず次期に発売されるiPhoneはもしかしたらUSBタイプCに変更されるかもしれませんね。そうなったらかなり最高なんですが。
カメラ機能も良く撮影も綺麗
iPadPro11でもカメラでの撮影は綺麗です。従来のiPadや旧型のiPad Proと比べても非常に綺麗な写真を撮影できます。
好みの問題になってくるのですが、デュアルレンズであるiPhoneXとそこまで大きな大差が無いような感じもあります。
どちらの外カメラも12メガピクセルカメラということで写真撮影なら基本的にスペック差がありません。デュアルカメラではない点 、ポートレートモードでの差は出てくるとは思います。

注意点はiPadProは11インチも12.9インチもどちらも背面のレンズの部分が突き出ているのでレンズを保護するなら本体カバーもしくはSmart Keyboard Folioなどが必須なるでしょう。
本体背面の磁石が何気に強力
びっくりしたのが今回のiPadProはキーボードの接続部分などに使う磁石が本体背面に施されており、意外とこの磁石の接着が強いのです。
ですのでこの用にマグネットをくっつけられる冷蔵庫やホワイトボードなどにiPad Pro本体を縦にくっつけて調べ物や動画などを視聴することができます。

料理を作る際にクックパッドなどのWEBサイトやYouTubeの料理動画などをチェックする主婦にはもしかすると意外と嬉しい発見かもしれません。
iPad Pro11の改善してほしいところ

発売日に到着したので数日使った感想ですが、ほとんど文句の付け所がないです。ただしそんな中でも「案外これが無理なのか・・」というポイントがあったのでまとめました。
①キーボード分割ができない
今まではできていたキーボード分割機能がこのiPad Pro11インチから利用できなくなっているのです・・・。
これはiPadをスマートキーボードFolioを使わずに例えば縦に使うと時にはiPhoneの用にフリック入力でサクサク検索や文章を打つのに楽で重宝していました。

サポートページを確認しても12.9インチだけがこのキーボード分割ができない対象となっていましたが、今回からはこの11インチも対象となってしまっているようです。
アップルサポートセンターに問い合わせしましたが、現在正確な資料はないのですが、今の所はキーボードの分割は不可能という解答でしたがアップデートの要望として念の為上げておきました。
参考 iPad でキーボードを分割/移動する方法Apple Support
これがもしも今後のアップデートで可能になれば最高です。10.5インチのiPad Proではできるのにそれよりも小型化した11インチでも是非できるようになってほしいところです。
②アプリの最適化がまだこれから
今までのiPadでは画面比率が4:3なのですがiPad Pro11は4:3:3と特殊なアスペクト比となっているため、当然ながら色んなアプリでは画面の最適化が行われていません。

実際にPUBGモバイル起動してみましたが、設定画面の文字が重なっている不具合や画面の大きさが最適ではありません。
今後アプリ提供企業側が調整していくとは思いますが、現状画面いっぱいにアプリを表示できないことが続くのでしばらくの我慢かもしれませんね。
③意外とバッテリー消費が激しい?
私が実際に数日間利用した感覚ではiPad Pro11はスリープ時でも結構バッテリーを消耗している場合が結構あります。
最小限のアプリ常時起動と用途が限られている方はここまでバッテリーの減りが早いかな?と思うことは無いかもしれません。

今後もう少し長く利用してみて以前のiPadと比べてのバッテリーライフの感覚をチェックしてみたいと思います。
【結果】iPad Pro11を買ってよかった
今までできていたことが一部できなかったりと多少の不満が残りますが、今回のiPad Proは値段が高いのですが「仕事として考えれば確実に買い」だと思います。
その度に「あまり変化がないな」ということでスルーしてきましたが、今回のiPad Proはデザインやスペック、機能などの大幅な改変があり「今までのiPadの集大成として成熟している」と確信しました。
そして実際に購入して新型iPad Proは「手に触った瞬間から全く別物」と思わせてくれるほどの進化を遂げていると感じました。

セルラーモデルなら月額数百円、数千円で格安SIMを契約をしてSIMを挿せばWi-Fiを気にせず持ち運べますし、キーボードと合わせるとこれ一つで仕事の打ち合わせなどは一本化できそうです。
もちろんモバイルバッテリーとしても使えますし、うまく使えば手荷物を逆に減らせるかもしれません。
全く中身は同じなんですが、多くの人が今回の新型iPad Proは今までよりちょっと気になるという方も多いのではないでしょうか。
歴代iPad | 発売日 |
初代iPad | 2010年5月7日 |
iPad2 | 2011年4月28日 |
新しいiPad | 2012年3月16日 |
第4世代iPad iPad mini | 2012年11月2日 |
iPad Air | 2013年11月1日 |
iPad mini2 | 2013年11月12日 |
iPad Air2 ipad mini3 | 2014年10月17日 |
iPad mini4 | 2015年9月10日 |
iPad Pro12.9 | 2015年11月11日 |
iPad Pro9.7 | 2016年3月31日 |
iPad9.7 | 2017年3月25日 |
iPad Pro12.9 iPad Pro10.5 | 2017年6月6日 |
iPad 9.7 | 2018年3月28日 |
iPad Pro12.9 iPad Pro11 | 2018年11月7日 |
今まで歴代のiPadが2010年の初代から換算すると「16製品」も発売されてきましたが、今までの形状を思い切り刷新しながらも今までのiPadの開発で培ったノウハウの集大成のような気もしています。
そう考えても今回の新型iPad Proは期待を裏切らないと思います。数日間使ってみてそれぐらいの出来に仕上がっていると私は感じました。
とはいえ人それぞれの利用目的にしっかりと当てはめられる事が大事なのでケータイショップや量販店の展示品を触ってみて自分の目でしっかりと確かめてみることをおすすめします。
パソコンを持っていない方が「パソコンとiPadで悩んでいる」というのを聞きますが仕事や学習などメインで考えている方は、パソコンの方を選択したほうが良いです。

メインパソコンを持っている方が、絵を書いたり音楽制作やアプリを多様するような場合にはおすすめできますが、エンタメやSNS程度の目的ならパソコンとスマホで十分な気がします。
iPad Proのおすすめの買い方は?
iPad Proは安く買うならauやドコモなどのキャリア経由で購入するのがおすすめでもあるのですが、3年縛りなどの問題が出てきます。ただし月々の割引が入り最低でも本体自体は安く購入できる事が多いです。
そのかわり毎月の月額料金は最低でも2,000円〜3,000円の維持費がかかるので月々の支払いを無くしWi-Fiオンリーで使いたいならApple Storeがやはりおすすめです。
一括で購入できるような予算がなければAppleローンで12回、24回払いで定期的に分割手数料無料キャンペーンなども実施しています。
アップル製品のiPadは正直高いですが、Androidのタブレットも目的がしっかりしていればコスパがよく非常に高性能な製品が多いので下記で目的別でおすすめできるタブレットをまとめています。


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